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yoshiko's colorful life -growing diary☆

都内在住二人目育休中ワーママ yoshikoが、セミナー、様々な人との出会い、本などから学んだことをアウトプットして行動を変え、日々目標管理に励みながら、キャリアや人生のゴールを目指す日々の奮闘を書きます!今の興味は知財、英語、子育て、国際交流、地域交流、起業、セミナー情報等。お問合わせはこちらから☆https://ws.formzu.net/fgen/S86050461/

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癌と診断されたら?➀エビデンス・標準治療・ガイドラインの理解

医療・製薬

今や、日本人の2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で死亡すると言われています。

ご自身又はご家族が「癌」と診断された時、どうすればよいでしょうか?

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この記事を書く理由

私は製薬企業で抗癌剤を開発し、その承認申請のための資料を作成したり、当局からの照会事項に対応するなど、承認申請関連の仕事をしていました。

 

具体的には、新薬承認申請をするために、以下の内容を論述するということをやってきました。

  • 治療の現状と問題点は何か(診療ガイドラインや文献の読み込みなど)
  • どのような問題点を解決しようとして、新薬を開発したのか
  • 臨床試験の結果を考察し、いかにその薬のベネフィット(得られる効果)がリスク(副作用等)を上回っているのか

 

したがって、もちろん、医師の方や実際に闘病・看病された方の知識・ご経験には比べられないことが前提になりますが、

「正しい情報収集の仕方」

及び

「データから解釈を導くこと」
では何か発信できるかもしれない、と思いこの記事を書いてみました。

 

私が考える「癌と診断された時にやるべき3つのこと」

いくつか関連記事を読んでみてまとめた結果、私が考える「癌と診断された時にやるべき3つのこと」はこちらです。

 

1 今の自分の状態を知る【病状の理解】

2 治療方法を調べる【治療選択肢の理解】

3 治療方法を決める【治療の選択】

 

 

その前に「癌と診断された時に一番大事なこと」

「癌と診断された時にやるべき3つのこと」について説明する前に、この記事で一番伝えたいことがあります。

それは「情報の正確性」を考え、「正しく情報収集する」ということです。

です。

巷では膨大な情報が飛び交い、医学的に正しくないもの、明らかに偏ったものが混在しています。

 

また、例えば「抗癌剤は危険」と、あらゆる抗癌剤を一括りにして、イメージ先行で物事を判断し、正しい治療法を見誤るのも、勿体ないことなのです。

 

まずは、「正しい情報を集めること」

そして、「正しく解釈し、選択すること」

が大事と考えます。

 

エビデンスに基づく医療」を理解する

それでは、正しく情報収集するためには、何が必要でしょうか?

 

私は、まず「エビデンスに基づく医療」(根拠に基づく医療:evidence-based medicine, EBM)を理解することからだと思います。

エビデンスに基づく医療」とは、簡単に言うと、
「現在利用可能な最も信頼できる情報」を踏まえて、
目の前の患者さんにとっても「最善の治療」を行うことです。

 

エビデンスに基づく医療」が必要なのか?

それでは、なぜ「エビデンスに基づく医療」が必要なのでしょうか?

 

生物の最大の特徴は多様性です。

それぞれの個体によって、生理反応や、介入に対する反応も異なります。

したがって、医学でも、各個人の予後、治療への反応は異なり、再現性は必ずしも認められません。

 

しかしながら、医療行為を行うときには、その効果を予想して何かしらの判断をする必要があり、最良の治療方法を選択するためにあらゆる知識と情報、すなわち「エビデンス(証拠)」を動員しなければならないのです。

引用:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/canceruptodate/utd/201310/533163.html

 

まずは「標準治療」を押さえる

では、「エビデンス(証拠)」を動員して、最初に押さえるべき治療は何でしょうか?

 

それは「標準治療」です。

標準治療とは、「科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療」のことです。
引用:標準治療(ひょうじゅんちりょう):[国立がん研究センター がん情報サービス]

 

最近、「標準治療以外」の治療にこだわる患者さんが多いと言います。

もちろん、絶対的な治療法の正解が、現在でも存在しないのが、癌治療です。

 

ただ、まずは「標準治療」を押さえた上で、なぜ自分にはその治療が適切でないのか?(副作用が強くでるなど)、なぜ別の治療がよいのかを考え、選択することが大事です。

参考:標準治療と、それ以外の治療法・・・最近のがん報道に関連して|がんとの共存を目指して 〜ニャンコ先生の がんカテーテル治療センター

 

例えば、先進医療は症例数がまだ少なく、ある意味“テスト段階”のものもあり、治療費も高額です。
一方で、標準治療は治療効果にエビデンス(科学的根拠)がある最善の策であり、それを日本では3割負担で受けられるのです。

 

「標準治療」を理解するには「診療ガイドライン」を見る

それでは、標準治療はどのように知ることができるのでしょうか?

それは「診療ガイドライン」を見ることです。

 

「診療ガイドライン」とは、わが国及び諸外国で行われた臨床試験、臨床研究で得られた科学的根拠に基づき、各作成委員会で検討しコンセンサスを得て作成された推奨を含む文書のことです。


患者と医療者を支援する目的で作成されており、臨床現場での意思決定の際に、判断材料の一つとして利用することができます。

引用:Minds医療情報サービス

 

日本癌治療学会の診療ガイドライン

癌の場合は、「日本癌治療学会の診療ガイドライン」があり、このサイトで、臓器癌別ガイドラインを参照することができます。

日本癌治療学会│がん診療ガイドライン

 

例えば、乳がん診療ガイドラインでは、

最新の情報から、正しい情報をわかりやすく得られることを目的に、患者さんからの計70の質問(Q)に対する回答(A)と解説が掲載されています。

ガイドライン | 患者さんのための乳癌診療ガイドライン 一般社団法人日本乳癌学会

 

また、紹介されている各治療法に対して、以下の推奨グレードのどれに該当するかが、表示されています。

A:十分な科学的根拠があり,積極的に実践するよう推奨する

B:科学的根拠があり,実践するよう推奨する

C1:十分な科学的根拠はないが,細心の注意のもと行うことを考慮してもよい

C2:科学的根拠は十分とはいえず,実践することは基本的に勧められない

D:患者に不利益が及ぶ可能性があるという科学的根拠があるので,実施しないよう

引用:ガイドラインについて | ガイドラインについて | 日本乳癌学会 乳癌診療ガイドライン

 

今回のまとめ

今回は、「癌と診断された時にやるべき3つのこと」と題して、以下の内容を説明しました。

 

【1. 医療の基本を理解する】

 

次回の予告

次回は、以下の「癌と診断された時にやるべき3つのこと」について、一緒に乳癌診療ガイドラインを見ながら、具体的に説明していきます。

 

【2. 癌と診断された時にやるべき3つのこと】
 ➀ 病状を理解する【病状の理解】
 ➁ 治療方法を調べる【治療選択肢の理解】
 ➂ 治療方法を決める【治療方法の決定】

 

更に、その後、必要であれば、以下の内容についても触れていきますね☆

<オプション>
【3. 治療の開発方法】
・薬の開発の方法
・リスクとベネフィットの考え方
・治験について