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yoshiko's colorful life -growing diary☆

都内在住二人目育休中ワーママ yoshikoが、セミナー、様々な人との出会い、本などから学んだことをアウトプットして行動を変え、日々目標管理に励みながら、キャリアや人生のゴールを目指す日々の奮闘を書きます!今の興味は知財、英語、子育て、国際交流、地域交流、起業、セミナー情報等。お問合わせはこちらから☆https://ws.formzu.net/fgen/S86050461/

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yoshiko's colorful life-子育てdiary☆

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知財応用講座➀:デザインの著作権(1 著作物とは?)

私が所属しているコミュニティーでは、デザイサーとして独立してお仕事をされている方がいます。
デザイナーとして仕事をするに当たり、知財関連で問題が多々発生しているようで、事例を提供していただき、弁理士の先輩方と一緒に勉強する機会を頂きました。

 

現在は、まず事例をもとに、試験的にFBグループで議論を進めているところなのですがで、少しずつ論点や調べたことをここでも紹介してきたいと思います!

まず、今日のテーマは「著作物とは何か?」です☆

f:id:colofullife:20170210163832j:plain

 

デザイナーさんが困っていることって?

デザイナーさんはどのようなことで困っているのでしょうか?

 

それは、

「そもそもどんな権利があるの?」

「契約はどうすればよいの?」

「問題が発生すればどう対応すればよいの?」

などなど。

 

具体的には、こんな疑問点です。

  • デザインは、作成した時点で、自然発生的に「著作権」が発生しているのか?(著作物の該当性)
  • デザイン料とは、作成にかかった手間分を請求しているだけであり、著作の権利はこちらに残るのか?(権利の帰属関係)
  • それとも、前もって明記していないと売り渡した時点で著作の権利が移動してしまうのか?(契約の必要性) 

 

論点はこれ☆

事例にもよりますが、こんな論点に整理できます。

  1. このデザインは著作物として認められるのか?(著作物の該当性) 
  2. このデザインに関してどのような権利が発生しているか?権利の帰属関係は?(権利の帰属関係)
  3. どのような契約を結んでおくべきか?(契約の必要性)

 

今回は、このうち「1 著作物の該当性」について説明していきます。

 

【1. 著作物の該当性】このデザインは著作物として認められるのか?

まず、デザイナーが作成しているデザインは、「著作物」として認められるのか?についてです。

 

著作物とは?

まず「著作物」とは何でしょうか?

 

著作権法の第二条第一項で以下のように定義されてます。

「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」

 

「思想又は感情」を表現したものである必要があるため、「単なる事実の羅列」「単なるデータ」は著作物になりません。

 

また、「創作的に表現したもの」である必要があるため、「何らかの知的活動の成果、すなわちクリエイティブ性」が必要で、単なる模倣や盗用も著作物にはなりません。

 

著作物にはどのようなものがある?

それでは、具体的には著作物にはどのようなものがあるでしょうか?

 

著作権の第十条第一項で以下のように例示されています。

 

第十条  この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一  小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
二  音楽の著作物
三  舞踊又は無言劇の著作物
四  絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
五  建築の著作物
六  地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
七  映画の著作物
八  写真の著作物
九  プログラムの著作物

  

例えば「テンプレート」は著作物に該当するかどうか?

それでは、例えば、パンフレットの「テンプレートのデータ」は著作物に該当するのでしょうか?

 

ここで論点になるのは以下の点です。

【ここでの論点】

  • 著作物だとしたら、何の著作物になるのか?
  • テンプレートって何?
  • レイアウトや配置は著作物なのか?
  • イラストが入っていてそれも含めてテンプレートというのなら、イラストは著作物なのか?

 

このテンプレートのデータが「著作物」に該当するかどうかについては、実物を見て、過去の判例等も確認し、検討しなければ結論付けることはできません。

 

1つの例として、以下のサイトでは、例えば「webデザイン」のレイアウトは著作物ではないと解釈されていました。

  • 理由は「創作的に表現」したものではなく、「アイディア、手法」と解釈されるため。
  • レイアウト、配色を真似しても著作権侵害になることにはない。

kojika17.com


これを「テンプレート」にも拡大解釈するなら、以下の解釈もできるのかもしれません。

  • レイアウトや配置は著作物ではない。
  • イラストが入っていてそれも含めてテンプレートと呼び、イラストが著作物であるならば、テンプレートも著作物と解釈できる可能性が高い。

 

今回のまとめ

今回は、パンフレットのテンプレートを例として

「著作物とは何か?」
「テンプレートは著作物に該当するのかどうか?」

について説明してきました。

 (後者については何か結論が得られるものではなく、考え方の1つをご紹介するだけに留めております)

 

↓次の記事では、「権利の帰属関係について」

具体的には「このデザインに関してどのような権利が発生しているか?」

について説明していきます☆

colofullife.hatenablog.com